大野中を出発してから5時間弱で,宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)中学校に到着しました。閖上地区は海に隣接した地域で津波により大きな被害を受け,閖上中学校でも14名の生徒が津波の犠牲となりました。慰霊碑に献花と黙祷をしました。そこで,一枚の絵はがきをいただきお話を聞いたところ,中学校の遺族会が植えたチューリップが今年5月に花を咲かせたそうです。20球植えたところ無くなった生徒と同じ14の花を咲かせたそうです。(その後15番目の花が遅れて咲きました。隣の閖上小学校でも1名の児童が犠牲になったそうです。)
その後,宮城県七ヶ浜町に移動しました。七ヶ浜町は松島湾に半島状に突き出た町で閖上地区以上に被害の大きかった地域でした。未だに多くの方が仮設住宅に暮らしています。仮設住宅で生活している家庭にシクラメンとメッセージカードを届けました。シクラメンは鉾田農業高校の生徒が,メッセージカードは子鹿幼稚園の園児が,ケーキは鹿島高校の生徒が復興支援のため準備してくれました。吹く風は冷たく手が悴みましたが,「ありがとう」の声と笑 顔に,からだが暖められました。