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12月18日 PTA図書委員さんによる5・6年生の読み聞かせが行われました。

17日は5年生,本日18日は6年生の読み聞かせが,PTA図書委員の皆さんに行っていただきました。 5,6年生だけでなく,他の学年も一緒に視聴しており,1,2年生は,この読み聞かせを本当に楽しみにしています。高学年の読み聞かせの本も考えさせるテーマのものが多く,視聴した児童も自分におきかえて考える機会となったと思います。

5年生では,「ねむい町」「100万回生きたねこ」の2作品,6年生は,「いつでも会える」「あなたの小さかったとき」の2作品を読んでいただきました。

(17日 5年生読み聞かせの様子)

(18日 6年生読み聞かせの様子)

読み聞かせいただいた本を紹介します。

【ねむい町】について

小川未明氏の文学全集から絵本になった一冊です。とてもシンプルな話だけどメッセージ性が強い。人は豊かになろうとするあまり、美しい自然を破壊し自分たちさえも犠牲にしてきた。疲労の砂はそんな人間へのアンチテーゼか。ケーは疲労の砂を撒き、人間たちの作ってきたものを壊しふたたび眠い町へと帰るがそこはもう以前の眠い町ではなかった。これはケーが大人になってしまったことと関係があるのか、人間は環境破壊を繰り返すというメッセージなのか…とても意味深な終わり方でした。

【100万回生きたねこ】について

そのねこは、100万回も死んで、100万回も生きたのです。ある時は船のりのねこ、ある時はサーカスの手品つかいのねこ、どろぼうやおばあさん、小さな女の子のねこにもなりました。彼らはみんなねこを可愛がり、ねこが死ぬと泣きます。でも、ねこは1回も泣きませんでした。

ねこは飼い主なんか嫌いだし、死ぬのなんて平気。自分のことが大好きだから、誰のねこでもない、のらねこになったのを喜んだのです。

何度も生き死にを繰り返したという驚きの話にふさわしく、堂々とした立ち居振る舞いと、立派なひげ。そして美しい緑色の目が強く印象に残る彼の風貌。ただの一度も悲しんだことのなかったその人生、でも決して悔いている様にも見えません。

ところがそんなねこの生き方を大きく変貌させる出来事が起こるのです。それは白く美しいねことの出会いで……。

絵本の中で何度も語られる「100万回生きた」ねこのそれぞれの人生。どれも物語があり、簡単に通り過ぎることが出来ないくらい想像が膨らんでいきます。それでも最後の物語が全く違うのは、彼が知らなかった感情を知ってしまうから。大きな真実に気づいてしまうから。それは一体、幸せなことだったのでしょうか。

その全く穏やかで豊かになったねこの表情を、読者は自由に読み解きながら、好きなように解釈していく、そんな楽しみがこの絵本にはあります。読み終わった時に何を思うのか。その時浮かんできた「自分の言葉」、大切に残していってくださいね。

【いつでも会える】について

会いたいと願っても会えない。 亡くなってしまった人との消えない思い出のお話。 でも、目をつむるとね・・・ まぶたの裏でいつでも会えるんだってこと。 本当に会えないけれど、心の中ではずっと行き続けていているでも会えるということを教えてくれました。 悲しくて泣けてきたけど、元気をもらえるお話だと思います。

【あなたの小さかったとき】について

自分が覚えていない赤ちゃんのときのことは、子どもたちの誰もが聞きたがります。 小さな手が、ふれた指をぎゅーとにぎりかえしたとき、あやしたら「キャッキャッ」と声をあげたとき、はじめて「まま」「ぱぱ」と言った日、最初の一歩を踏み出したとき、歯が生え始めたとき…。 お母さん、お父さんの心の中にしまわれた数々の思い出のひとつひとつが、子ども自身が小さな力をたくわえ、一段ずつ階段を登るようにして、身につけてきたものです。 本書は0歳から3歳までの成長の様子を、親子の会話をからませながら、丹念に、ていねいに紹介しています。 小さなお子さんはもちろんのこと、小学校に入ってしばらく絵本から遠ざかってしまったお子さんも、久しぶりにひざの上にだっこして、ゆっくり、ゆったり読んであげてください。親子で楽しめる絵本です。

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