朝の読書タイムは,1~4年生はPTA図書委員さんによる絵本の読み聞かせを視聴しました。読んでいただいたのは「クリスマスのあくま」「ともだちになろう」の2本です。読み聞かせは,放送室からオンラインでライブ配信しました。
児童は真剣は表情でモニターに映し出された絵本を見ながら聴いていました。図書委員の皆様には御負担をおかけしますが,優しい声で普段児童が読んでいない本を視聴できる時間はとても貴重です。児童一人一人の表情もとても素晴らしく,この活動の意義を感じます。PTA図書委員の方々には今週いっぱいお世話になります。
本日,読んでいただきました2冊の絵本を紹介いたします。
【クリスマスのあくま】について
“クリスマス”と“あくま”…なかなか刺激的な組み合わせ!? 表紙を見る限り、そんなに怖そうなあくまじゃないみたいだけど。 どんなお話なのか、期待が高まっているところに冒頭のこの言葉。 「あくまの子はクリスマスに何か一つ、わるいおこないをしなければならない」 わ、わるいことってどんなこと? 見ればあくまの子も何をすればいいのかわかんなくて、頭抱えちゃっています。
そこへ登場するのがサンタクロースです。(今日はクリスマス・イブだからね。) ところがこのサンタさん、結構ドジな上にちょいワル…! 気の弱いあくまの子とちょいワルサンタが出会ったら、何が起きるのでしょうか。
ちょいとひねくれてて、他のクリスマス絵本とはひと味もふた味も違うこの作品。 すっごく笑えて、意外に心がほんわかします(笑)。 作者が原マスミさんと聞けば納得の個性的な絵も本当に魅力的。 特にあくまの子、サンタさん、あくま大王などなどは、一度見たら忘れられないほど強烈でしかもチャーミング。 静かなクリスマスだけじゃ物足りない!なんて子どもたちにはぴったりなクリスマス絵本です。 それにしてもあくまくん、可愛いなあ。裏表紙もお見逃しなく。
【ともだちになろう】について
絵本を開くと、画面いっぱいに色んな表情をしたユーモラスなかいじゅうたちがふたりずつ登場します。 思いっきり笑っていたり、怒っていたり、泣いていたり、取っ組み合いのケンカをしていたり。 なにをしているのかな?・・・そう、彼らは遊んでいるのです。 笑わせていたり、怒らせちゃったり。時には恥ずかしくてお互いモジモジしていたり、知らんぷりしたり。
なんか、こういう子どもたち、よく見るよね。 ふたりでいると、いつも微笑みあってるだけじゃない。 これが「ともだち」なのかな。 じゃあ、ともだちとケンカしちゃった時はどうすればいいのかな。 どうすれば、自分の気持ちを相手に伝えられるのかな。
オランダの絵本作家ミース・ファン・ハウトによる、子どもたちが気持ちを素直に伝えるための“こころ絵本”。 内容はとってもシンプル。気持ちの変化が一言でつづられていくだけ。 だけど、まっくろな背景に色鮮やかで生き生きと踊る様な線で表現されたかいじゅうたちを見ていると、その時々の状況がどんどん頭に浮かんできます。 「このふたりは出会ったばかりかな」「この子がいたずらばかりしているんだろうな」「キライなわけじゃないけど・・・」 そんな風に読み解いていきながら、子どもたちの「ともだちづくり」を応援してくれているのがこの絵本なのかもしれません。ともだちができた時の、子どものドキドキした気持ちにも寄りそってくれます。
それにしても、かいじゅうたちのチャーミングなこと!!大人の私だって、なんだか真似して描いてみたくなっちゃいます。
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