PTA図書委員の皆さんによる読み聞かせの第2日目となりました。本日は1・2年生対象で行われました。 昨日に続いて,放送室からのオンラインのライブ配信で各教室へ配信しました。
役員の皆様の読み聞かせも10月に続いて2回目ということで,カメラの前で読んでいただくのにも慣れてきている雰囲気でした。やさしく,ゆっくりとした読み聞かせで1・2年生児童は熱心にモニターを観ながら真剣に聴いていました。
本日,1・2年生に読んでいただいた絵本は以下の通りです。
【パンどろぼう】
ふっくらやきたてをねらう。 いただくパンはひとつだけ。 いただくときはかんしゃをこめて。
それは、パンどろぼうの掟! パンどろぼうは、おいしいパンを探し求める、パンそっくり?!の、おおどろぼうなのです。
ある日、パンどろぼうが見つけた、一軒のパン屋。 看板には、「世界一おいしい森のパン屋」と書いてあります。
世界一おいしいとあっては、ほうっておくことなどできないのが、パンどろぼう! お店でパンを焼いているのは、食パンみたいな髪型の、やさしい笑顔のおじさん。 これは、いかにもおいしいパンを焼きそう!
パンどろぼう、パンにまぎれて忍び込み、めあてのパンをかすめとる!
「ああ、いとしい、いとしい、いとしのパン。つやつや、ふっくら、ほかほかパン」
盗み出したパンをだきしめ、ほおずりすらしてみせる、パンどろぼう。 期待に胸をふくらませ、おおきなお口でパクッっと一口! 果たして、パンのお味は……?
食パンのかぶりものから、正体まるわかりの鼻面と手足が生えているヴィジュアルが、なんともまぬけで愛らしいパンどろぼう。 隠れ家にはパンのテーブル、パンのティシュボックス、パン柄タオルに、謎のパン状観葉植物まで!? そして、パンを食べるときの幸せそうな表情! あまりにもパンを愛しすぎているパンどろぼう、どろぼうなのに、憎めません。
そんなパンどろぼうが、「世界でいちばんおいしいパン」を、どれほどたのしみにかじったことか…… 「世界でいちばんおいしいパン」を食べた後の、 パンどろぼうの表情がいちばんのみどころ!
おいしいパンの絵本は数あれど、あ~んなパンがでてくるとは! おとなも子どもも思わず吹き出す、シュールでかわいい一冊です。
【オニじゃないよおにぎりだよ】
皆さんしっていますか、オニはおにぎりが大好き。いつでもおにぎりを食べてばかりいるんです……って、本当?
でも、この絵本の主人公のオニ3人も、本当にいつもおにぎりを食べています。そしてある日、その事件は起こります。山で出会ったオニに驚いた人間が、慌てておにぎりを落としていったのです。それを(時間がだいぶ経ってから)拾って食べたオニたちは、そのまずさに驚愕し、何を思ったのか大量のおにぎりを作り始めます。
「こんなまずいおにぎりを食べているんなんて、人間どもがかわいそう!」 「待ってろよ、今すぐ美味いおにぎり届けてやるから!」
おやまあ、なんと立派な勘違い。信じられないくらいお人好しです。この分だと自分たちが人間から怖がられているなんて、嫌われているなんて、これっぽっちも気が付いてないのでしょう。さて、どうなる……?
ここから先の大騒ぎは、絵本を読んでのお楽しみ。ちょっとやそっとじゃめげないオニたち、心底おにぎりが好きなのでしょう。その心の強さに驚きを通り越して、笑いが止まらなくなるのです。シゲタサヤカさんの作品の真骨頂はここにあるのでしょうね。とにかく力づくでも明るい気持ちにさせてくれるのです。そして、最高の終わり方をするのですが、ヒントはタイトルにあるんですよ… 想像してみてくださいね!
読み終わったあとには、カバーを使った「おにぎりになれる」(!?)という特典付き。さあ、まるごと1冊楽しんじゃってください。
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